
クリック単価(CPC)を下げる方法【品質スコア】
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リスティング広告(PPC広告)を運用している際に悩む壁
それの一つがクリック単価(CPC)かと思います。
いくら配信ができてユーザーの流入が見込める状態になっても
CPCが高騰しているのでは、最適な運用ができませんよね。
クリック単価(CPC)を抑えながら運用をしていくのは
リスティング広告(PPC広告)を運用する上での基本といえます。
リスティング広告に関してはこちら↓
「リスティング広告って?」
CPCとは?
まず、クリック単価(CPC)とは何のことでしょう?
CPCはCost Per Clickの略で1クリック当たりの料金を示します。
リスティング広告(PPC広告)の場合は広告が1回クリックされた際に課金される金額です。
クリック課金に関してはこちら↓
「PPC広告の意味と使い方」
CPCってだいたいどれくらい?
なんて質問を頂くことがありますが、
クリック単価は、登録キーワードや広告配信の設定条件により異なるので
一概に「〇〇円が基準」とは言えません。
ただ、一般的には条件を狭く限定した場合はクリック単価(CPC)が
高騰する傾向にあります。
また、人気のキーワード(求人系など)はクリック単価(CPC)が高騰する傾向にあります。
最近では「薬剤師 求人」のキーワード単価が高騰していますね。
クリック単価(CPC)を下げるためには様々な施策がありますが
今回は基本的な方法である「品質スコア」の改善に関して
品質スコアとは?
品質スコアってなんでしょう?
品質?スコア?
品質スコアは登録しているそれぞれのキーワードに割り当てられるスコアです。
1~10の数値で10段階で表されます。
10段階評価が高ければ高いほど、品質スコアが良いといった評価になります。
更に、品質スコアが高くなればなるほど
リスティング広告においてクリック単価(CPC)を抑えて広告の配信が可能になります。
品質スコアはどのように決定されるのか?
なぜクリック単価が下がるのか?
に関して説明します。
品質スコアの決定要素
品質スコアは、
- キーワードと広告文の関連性
- クリック率
- LP(ランディングページ)の利便性
によって決定されます。
キーワードと広告文
商品、サービスを販売する際には
そのサービスなどに関連したキーワードを登録することでしょう。
しかし、表示される広告文を人の目に付きやすいものにしようとするあまり
キーワードが疎かになっていませんか?
登録したキーワードをしっかりと広告文、タイトルで使用することが大切です。
さらに、広告文タイトルの始めに登録キーワードが使用されていると
品質スコアが上昇しやすい傾向にあります。
検索連動型広告を出稿する際には
キーワードと広告文の関連性はしっかりと確認しましょう。
クリック率
品質スコアを決定する要素のもうひとつがクリック率です。
これは、インプレッション数がある程度蓄積されるまでは判断しにくい要素ですが
インプレッション数に対するクリック数=クリック率
が高ければ高いほど品質スコアは向上します。
品質スコアを決定するクリック率とはクリック率の推定値です。
実際のクリック率は高いのに、品質スコアを決定する際のデータは
低く見積もられているなんてこともあります。
この際の推定クリック率とは、キーワードに対して広告がクリックされる見込みを示しています。
そのため、広告表示オプションなど他の要素とは区別して計測されています。
広告の掲載順位や、そのキーワードの過去の掲載結果なども考慮され算出されています。
さらに、キーワードのマッチタイプも推定クリック率計算の際には[完全一致]で計算されています。
部分一致で拡張を狙っていたとしても推定クリック率は完全一致の場合を考慮し表示されます。
ランディングページの利便性
3つ目の要素がランディングページの利便性です。
利便性の良いランディングページとはどういったページになるでしょうか?
そこを考慮することが重要です。
もし、あなたが「ホームページ制作」と検索し
「ホームページ制作はコチラ」
のような広告をクリックした先が、リスティング広告に関してだけ記載されたページだった場合どうでしょう?
広告を見てよかったと思えるでしょうか?
ユーザーに対して利便性の高いページとは、
- リンク先のページがユーザーにとって分かりやすい構成になっていること
- ユーザーの検索内容に関連した内容を表示していること
- 登録キーワードとの関連性が高いこと
などが挙げられます。
先ほどの例で言えば、ホームページ制作というキーワードから流入してきたユーザーに対しては
ホームページ制作のコンテンツを表示してあげることが必要ですね。
これは、Googleからどのように判断されているかは明確にされておりません。
しかし一般的には
- リンク先ページのキーワード数
- リンク先ページの読み込み時間
- リンク先ページの総合的なコンテンツ内容
などが判別されているといわれています。
はっきりとした指標は公開されていないので、参考までに。
広告ランクの決定方法
広告ランクとは、広告の掲載順位や広告が掲載されるか否かを決定するものです。
広告ランクが高ければ掲載順位も高く表示されます。
反対に広告ランクが低ければ掲載順位は下がります。さらに広告ランクが低い場合は広告が掲載されないこともあります。
広告ランクは
入札価格×品質スコア
によって決定されています。
リスティング広告(PPC広告)を運用する際に
①例えば入札価格が100円の場合
品質スコアが6だとしたら
100×6=600
となりますよね。
この場合の広告ランクは600です。
②では、品質スコアが8になると・・・
100×8=800
広告ランクは800です。
先ほどの場合と比較すると広告ランクが200高いので
上位に表示することができます。
ということは・・・
入札価格が80円だとします。品質スコアが先ほどの8だとすると
80×8=640
となり、広告ランクは640です。
①のときと比較し、入札価格は20円低いですが広告ランクは40も高くなります。
80円の入札で100円入札よりも上位掲載ができるんですね。
クリック単価が削減できます。
品質スコアの重要性がわかりますね。
クリック単価(CPC)を下げるために
クリック単価(CPC)を下げるためには品質スコアが大切になることが理解いただけたと思います。
リスティング広告は配信されればOKではなく
運用中の施策が一番重要です。
品質スコアを向上させることにより、クリック単価が削減できますが
クリック単価を低く保ち費用削減ができたということはそれだけ集めるクリック数も増やせるということです。
コンバージョン率が保たれていれば、クリック数の増加に伴い
コンバージョン数も増加させることができますね。
ここまでしっかりと運用できてから
コンバージョン数最大化による売り上げ向上と、顧客獲得単価(CPA)を下げていく最適化が行えます。
品質スコアを疎かにし、クリック単価(CPC)が無理に高い状態では
リスティング広告の賢い運用はできないでしょう。
CPCを下げるためには様々な施策がありますが
品質スコアの向上は比較的簡単にできる施策ですし効果も高いです。
リスティング広告(PPC広告)を出稿する際にはしっかりと品質スコアを考慮すべきですね。
公開日:
最終更新日:2018/04/05